「先月まで検索の上位に出ていたのに、急に順位が下がった」「特に何もしていないのに、アクセス数が変動した」——こうした変化の裏には、あるものが関係していることがあります。Googleが定期的に行っている検索の評価基準の見直し(アップデート)です。直近では、Googleがスパムサイトを見分ける精度を高めるための更新を行ったと報告されています。この記事では、こうしたアップデートが起きたときに、中小企業のサイト運営者がどう構えればよいかを整理します。

Googleのアップデートとは何か

Googleは、検索結果の質を保つために、検索順位を決める仕組み(アルゴリズム)を年間を通じて何度も調整しています。大きく分けると、2種類あります。検索全体の評価基準を見直す「コアアップデート」です。

スパム的な手法を使うサイトを見分ける精度を高める「スパムアップデート」もあります。直近では、スパムサイトを見分けるための更新が数日かけて展開されたと報告されており、これに合わせて順位が変動したサイトも一定数あったとみられます。

なぜ順位が変動するのか

アップデートが行われると、これまで上位に表示されていたサイトの評価が見直されます。入れ替わりが起こることがあります。多くの場合、正当な方法で運営されているサイトへの影響は一時的、または軽微であるとされています。

ただし、Googleのガイドラインに抵触しやすい要素があると、影響を受けやすい傾向があります。内部リンクの不自然さや、内容の薄いページを大量に持つサイトなどです。

中小企業のサイト運営者が持っておきたい3つの考え方

1. 短期的な順位の変動に一喜一憂しない

アップデートの直後は、順位が一時的に大きく動くことがあります。数日〜数週間の変動だけで、対策を大きく変えないでください。月単位の傾向を見て判断することをおすすめします。

2. 小手先のテクニックより、基本を守る

キーワードを不自然に詰め込む手法があります。内容の薄いページを量産する手法もあります。どちらも、アップデートのたびに評価が下がりやすい典型例です。読み手にとって役立つ情報を、正直に発信し続けることが、結果的にアップデートの影響を受けにくいサイト作りにつながります。

3. 自社で定点観測する仕組みを持つ

Googleサーチコンソールを使えば、自社サイトのアクセス数や表示回数の推移を無料で確認できます。アップデートの時期とあわせて、数値の変化を記録しておきましょう。「何が影響したのか」を後から振り返りやすくなります。専門家に相談する場合も、こうした記録があると状況を正確に伝えやすくなります。

「順位が下がった」ときに確認すべき順番

実際に順位の下落に気づいたときは、確認すべきことがあります。いきなり大きな改修に着手する前に、まず確認しましょう。下落したのが特定のページだけなのか、サイト全体なのかを切り分けます。

特定のページだけであれば、見直すポイントがあります。そのページの情報が古くなっていないか、内容が競合サイトに比べて薄くなっていないか、です。サイト全体で下落している場合は、別の確認が必要です。直近で行ったサイトの変更(デザイン変更、URLの変更、大量のページ追加など)に心当たりがないかを確認します。

原因を切り分けないまま対策を打つと、効果測定ができません。同じ失敗を繰り返すことになりかねません。

切り分けに自信が持てないときは、焦って手を動かさないことも大切です。まず状況を記録し、時間をおいて再度確認するだけでも、一時的な変動なのか、継続的な下落なのかが見えてくることがあります。

過度に恐れる必要はない理由

Googleのアップデートは、検索結果の質を上げるために行われるものです。読み手にとって役立つ情報を誠実に発信しているサイトを、狙い撃ちする仕組みではありません。むしろ良い面もあります。

内容の薄いサイトや不自然な手法を使うサイトが淘汰されることで、地道に情報発信を続けてきたサイトが相対的に評価されやすくなる面です。アップデートのニュースに振り回されすぎず、基本を続ける姿勢が大切です。

自社だけで判断がつかないときは

アップデートの影響かどうかは、判断が難しいことがあります。他の要因(サイトの不具合、季節要因、競合の新規参入など)が重なっていることもあるからです。自社の数値だけを見ていても、切り分けが難しいことがあります。

判断に迷う場合は、第三者の視点を入れて確認することも有効です。同業他社の傾向や、業界全体での報告と照らし合わせてみましょう。

焦って大きな変更を加える前に、まず状況を正確に把握してください。遠回りに見えて、これが最も確実な対応です。特に、サイトの構成を大きく作り変えるような対応は注意が必要です。

判断を誤ると、被害を広げてしまうこともあります。影響範囲を絞り込んでから、慎重に進めることをおすすめします。

アップデートのニュースとの付き合い方

アップデートに関するニュースは、業界内で誇張されて広まることも少なくありません。見出しだけで一喜一憂しないでください。自社の実際のアクセス数・問い合わせ数がどう変化したかを、一次データで確認する習慣を持つことが、振り回されないための最善の方法です。

SNSなどで話題になっている情報も、参考程度に留めておきましょう。他社の状況と自社の状況は、必ずしも同じ原因で動いているとは限りません。最終的な判断は、自社の数値に基づいて行うことをおすすめします。

まとめ

状況 対応の方向性
順位が短期的に変動した 数週間は様子を見て、月単位の傾向で判断する
内容の薄いページが多い 情報を統合・充実させるか、思い切って整理する
変化を把握できていない サーチコンソールで定点観測する習慣をつける

Googleのアップデートは、今後も繰り返し起こります。そのたびに一喜一憂していては、本来やるべき改善に手が回りません。変動に振り回されず、自社サイトの現状を客観的に把握したい方は、無料相談で診断します。